研究室の先生からのプレッシャーで就活しにくい状態の理系大学院生が持つべき考え方

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就活の時期ですねえ。新入社員の僕にも企業説明会の補佐業務の依頼が回ってきました。

 

表立った企業説明会などは3月からですが、

インターンだったり、

奨学生募集だったり、

リクルーター個人面談だったり、

 

近年は経団連の方針がコロコロ変わり、企業が内々定を出しても良い時期が変わってますけど、

実際のところ前年の秋頃には就活レースは始まっていますよね。

早い業界はクリスマスごろに決まるようですし。

 

ですが、「さあ就活だ!」と意気込んでも、先生から

「また(研究ほったらかして)説明会いくの?」

みたいなことを言われて就活がとてもしにくい状態の学生ってたくさんいると思います。

 

これ、特に化学系は結構多いと思う。

僕がいた研究室はその辺は比較的ゆるい方だったと思いますが、

それでも4月頃にこのセリフを言われている同期がいて、同期全員就活しにくい気持ちになった覚えがあります。

 

(ああ、本当はな〜、この説明会にも行っておきたいんだけどな〜)

って思いながら、土曜日に、精製したサンプルを溶かした溶液が突沸しないようにエバポレーターの温度と回転速度を調整しているのはなかなか切ないものではないです。

 

そういう人は自分の望みとは関係なく1月、2月には就職活動などできず、早くから就活を始める学生に出遅れるわけです。

僕の場合は情報に弱く、呑気に出遅れました。

 

今回の話は、

“所属する専攻の卒業生の進路としてポピュラーな業界に入社するだけであれば”、問題はないよ、という話です。

 

むしろそういった企業に落ちた場合に、出遅れたことを理由にするのは本質が見えてなくて危険な香りがします。

就活できてないよ〜やばいよ〜っていう院生は、何を備えるべきなのか参考にしてみてください。

 

基本的に研究室の先生側からしたら就活に時間を割いて欲しくない。

僕は研究室回想録でもお話しした通り、二つの研究室を経験してきました。

http://sarupote.com/archives/453

http://sarupote.com/archives/459

 

そして、そのどちらでも学生が就職説明会やインターンに行くのに肯定的ではない先生がいました。

 

理由1、研究室の運営が滞る

先生が就活に対して渋い反応をする理由の一つは、その間研究室の運営が滞るというスタッフ側の都合です。

研究室というのはとても小さなコミュニティで、学生といえど修士1年は立派に組織の歯車の一つです。

というか、修士1年といってももう間も無く修士2年になることを思えば、博士を除いて最上級生です。

試薬や消耗品の管理だったり、日頃の報告会での発言だったり、学部生の頃から一歩進んだ携わり方をします。

なので、実際この代の学生がごっそりいなくなる期間というのは運営にも影響が出るのは当然なのです。

 

また、研究自体も進みが悪くなってしまうのは言うまでもありませんね。

 

 

一方で、逆に就職活動行かせたからと言って何かあるかと言われれば、

・・・おそらく何もないんですよね。

 

あそこは就職活動も自由にできるいい場所らしい、

という口コミが回って、

学生に人気がでて、

質のいい学生が集まる。

 

こんな感じで間接的なメリットはあり得るかもしれませんが、

正直研究室側からして何かいいことがあるかと言われればそれはないかもしれません。

 

 

理由2、就職活動自体は本質的な意味がないことだと思ってる。

正直、アカデミックの先生は今の企業の一括採用に辟易しているように感じました。

 

先生からしたら、

なんだかよくわからんものに学生の労力を割いている。

「君、元々そんなES書くために修士進んで研究してたんだっけ?研究を通じて人として前に進むためじゃないの?」

 

こんな感じとり方です。

 

正直ズバっとこれに対して答えることってできないですよね。

学生だって、どうすることもできず、という感じです。

 

 

ただ、

「研究を通じて成長したかったんじゃないの、2月から6月まで就活に全賭けでいいの?」

 

これは、実は修士学生としてだけではなく、”就活生としても”念頭に置いておくべき考え方です。

 

どういうことか。

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