化学系研究室の生活の一例・・・学会のポスター賞やらソルベー会議やら卒業やら(構造有機化学編_後編)

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ポスター発表。悔しい敗北感がハイライト

やっぱり発表はいいんですよ。用意した内容をしゃべるだけなので

問題は質疑応答で、ポスター発表なのでどこに質問があるのかはわかるんですが、

何を聞きたいのか、向こうの仮説がなんなのかこれがわからん。

 

「Sorry?」って何度も聞き返すはめになり、

(いや、これどう考えても向こうからしたらうざいやろ・・・)

って状態だったんですが、向こうの先生はかなり親切でした。

こいつ英語あかんわってのがわかるとそれはもうゆっくりと、簡単に伝えてくれる。

 

ありがたいんですけど、やっぱりその状況自体は悔しかったですね。

結局この敗北感がソルベー会議の一番かもしれません。

なので英語の勉強は戻ってからも続けていました。

 

結局英語の勉強はあれじゃだめだったのか

これは、結局のところ正直わからない。

 

結果だけ見れば十分な英語力で挑むことはできなかった。研究内容には自信はあったんですけどね。

 

帰国後、教授が海外の先生を呼んで、研究室から学生が何人か発表するというところで立候補したんですが、

その時には先生に、1年前の日中シンポジウムの英語のプレゼンの機会と比べて

「異常な進歩」

と言ってもらえたので力はついたんだと思います。自分でもそう思います。

 

そう簡単にできるような類では無いのでしょう。

僕も後何回かこういう機会があればもっと形になるのかもしれない。

 

強いモチベーションで英語の勉強をできたのも、ソルベー会議がもたらしてくれた大きな恩恵の一つでした。

 

 

卒業、論文化

年明けからはいよいよ修論です。

発表内容自体は問題ないんですけど、文章化がだるいだるい。

 

それと、ジャーナル投稿用の論文も書くことになりました。

そちらはだるいとかじゃなくてやっぱ書くのが難しい。

これも慣れの問題だと思うんですけどね・・・。

 

一生懸命書くものの、先生に提出すると変わり果てた立派な文章になって返ってきました笑

 

そんなこんなで、主にはデスクワーク、時々補足実験だったり、来年の新入生の研究の種となるような実験したり。

「終わっちゃうんだな〜」って気持ちが強く、そこから

「やっぱいい研究室にいれたんだな〜」ってこともわかりましたね。

 

とりあえず文章ちゃんと書けば卒業って感じだったので頑張りました。

卒業しました。

 

論文提出が3月上旬なので卒業旅行の時間はあまりなかった。

3月上旬まで修論に割くことになり、その後引き継ぎなどの片付けで数日費やしたので、卒業旅行の時間はあまり取れませんでした。

けど、鹿児島と富山と二回行きましたね。

そこで卒業間近になって自動車免許の必要性を痛感するんですけど・・・笑

 

http://sarupote.com/archives/15

でも最後の思い出作りもばっちりです。

 

 

おわり

修士時代は色々とイベントがあったので三部作になりました。

 

読み物として書き始めたただの過去の回想でしたがこれで一旦終わりです。

 

概して、研究室には恵まれていたと思います。

 

正直なところ研究室ってハードな噂ばっかり聞くと思うんですけど、

僕はメンタルきつくなったことは一度もなかったし、(雑誌会前とかでやべー!やべー!って時はあったけど)

運良く良い先生の所に入って自分なりに頑張ってたらこのくらいの美味しい思いと満足感を得られるんだって、希望を持ってくれたら嬉しいですね。

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