研究発表会
教授に、「自分の研究、ここまで進んでます!」って発表をする会ですね。
年に2回ありました。前期と後期。
4年生の前期は正直まだまだこれからって段階なので、どちらかと言えば今後どうしようかというのを話す会になりましたが、
後期は卒論発表が近いんですね。すると、「なんでこんなのに時間割いちゃったの?」みたいな辛い議論も生まれてくる恐れがあり、なかなかドキドキする。
準備時間としては日頃しっかりデータをまとめていればそれほどかからないんですが、
先生に発表することを意識するとあのデータも欲しい、このデータも欲しい、ってなって結構遅くまで残ってやってましたね。といっても21時とかですが。
先生からの攻撃を凌ぐ戦いです。
大学院試験
これは僕の大学では8月末にありました。
この勉強のために7月から院試勉強休みに入りました。
大概どこの研究室も同様です。不公平ですもんね。
勉強はうんざりしますが、後日、答えのない研究と向き合ってると、ただ覚えて学べばいいだけの院試はめちゃめちゃ楽だったな〜って感じると思います。
スポンサーリンク
雑誌会
論文紹介とか、査読会とか、研究室によって名前は違うようですが、僕のところでは雑誌会。
要は自分やその研究室の人間にとってためになる論文を自分なりに噛み砕いて説明をする会です。
これはなかなかきつい。
まず、ためになる論文って、そんなんわからんのですよ。
勉強になったかなって思っても、先生からみたらしょうもないことだったりするわけです。
自分にとっては真新しくてもその業界で教授になるような先生からしたら常識みたいなことなんて山ほどありますからね。
というわけで何を選ぶのかが難しい。指導教官と要ディスカッションですね。
そして選んだ後も難しい。
論文なので英語で書いてあるわけですけど、研究室配属まで、ほとんど英語の学術論文なんて読まないので時間がかかる時間がかかる。
追い打ちをかけるケースとして、苦労して読んだ結果ゴミだとわかったみたいなケースもある。
説明するときも難しい。
自分の実験じゃないので突っ込まれると「知らん・・・」ってなる。
その業界で常識があれば「ここも当然こうやっていると思います」って答えられるんですが、そんなん4年生には難しい。
というわけで、雑誌会、とてもめんどくさいです。
準備にもかなり時間とられます。キャッチボールの時間が〜
学会
これは進捗によりますが、4年生からでも学会には出れます。
その場合、要旨とよばれる研究概要を提出することになりますが、
限られたスペースで過不足なく書くというのはなかなか難しいことで、多くの訂正をもらうシーンですね。
発表のストーリーとかも先生と密に相談して作ることになると思います。
卒論
上記を乗り越えれば卒論だけです。
口頭発表と論文提出があると思います。
まあ、とはいっても上記を繋ぎ合わせれば卒論の骨格はできるんですよね。
特に口頭発表の方は既にたくさんのスライドが手元にありますし、
重要なのはどういうストーリーでアピールするかってことです。
いきなりそんな上手くはできないですけど、先生のロジックはためになります。
度胸をもって喋ればオーケーです。
一方、論文の方は単純に膨大な量の文章を作らないといけないのがきつかった。
なんだかんだ補足実験も必要で、遅い日は夜中の3時とかまでやってました。
とはいいつつ、そういう時ってのは同期も皆同じ境遇にあるので意外と愉快な思い出です。
それと、周りと比べると化学系の卒論は遅かったですね。
情報系とかが2月に終わるのに対し、論文提出は3月20日とかでした。卒業旅行とかほとんど行けない。
かなり恵まれた研究室だったとは思う。
教授は厳しかったけど、乱暴というよりは熱意がある先生で、考え方はとてもためになった。
指導教官は仏で、怒らないだけというわけじゃなくて親身という意味で優しかった。
学生の自律を大事にした雰囲気で、しかもそれでしっかり運営がまわってた。
というわけで僕はとてもいい場所にいたと思う。
一方、表面的なライフスタイルについては無機化学系研究室としては一般的だったと思う。
緩いとは言われつつも、まあ、毎日ちゃんと朝から夕方までやるし、遅くまでやることもある。
あくまで一例ですが、実態としてはこんな感じだよって話でした。
最後に一つ、配属前の学生には実感が湧きにくいことを文字にして書き起こしますが、
研究室では確かに暇な時間は減るが、悪いものではない。
実は修士時代から有機系研究室に移っているので次回はそちらで。