日々の考察

定年退職は幸せだ。個の時代に移りつつあれど、一つの会社に人生を捧げる価値観もまた消えない。

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先週職場の二人の方が職場を辞めました。

 

一人は10年目くらいの方で転職、

もう一人は定年退職です。

 

どちらも人格者で、たくさんの方による送別会がありました。

ただ、特に定年退職する方に対する扱いはすごかった。

今時終身雇用の時代は終わっていて、

各自、転職や独立によるキャリアアップするという価値観が育っていて、

全くそれを否定するわけではありませんが、

 

これまた一つの価値観として、一つの組織で必要不可欠な存在になる、というのは今後も残っていくだろうと思います。

 

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転職する方に向けられる言葉は「いなくなるなんて残念だよ」

10年目くらいで退職した方は、課題解決力もあるし、人当たりも良くて次世代のリーダー候補だったように思います。

 

だからこそ、上司からのお別れの言葉は、

「もっと一緒にやりたかった、正直残念。でも応援するしかないと思ってる。これからもプライベートではよろしく」

こんな感じでした。

一緒に仕事をしてきた同僚としては、無念、残念って気持ちでいっぱいなんだろうと思います。

一年目の僕にとっても頼れる先輩だったのでそんな気持ちです。

 

もちろんこの先輩にとってはこのイベントは残念なことではないと思います。

この先輩にとってはキャリアプランが新たに組み上がって、これは新たな門出に過ぎないわけです。

 

むしろ決断できておめでとうございますなはず。

だれも否定できるわけがありません。

むしろ僕も何か明確に別のルートが見えた時、この先輩のように決断できるのか、自信がありません。

今の安定を捨てる決断をされたことには敬意を感じます。

 

ただ一つ言えることは、この節目は何かを成し遂げた節目というわけではないのです。

 

定年退職する方に向けられる言葉は「いてくれてありがとう」

一方、定年退職する方は36年勤め上げてこられた方です。

修士卒が24歳。そこから還暦の60歳までですね。

若々しい方なので60歳になると知ったときは驚いたものです。

 

見た目、雰囲気の若々しさは仕事ぶりにも表れていて、

上からのポジションで多くの指示を出す一方、

うちの職場は合成のノウハウが弱い職場だったので、最前線で合成も担当されていて、縦横無尽という感じでした。

 

その人の定年退職のお祝いはすごかった。

 

全員参加の特別講演2時間

まず、業務時間中に2時間の特別講演が用意されました。

「なんだ、それがどうした。」と思うかもしれませんが、

普通の研究員も部署のマネージャー等の役職者も全員参加です。

 

100人の2時間。。。それも役職者なんて年収1500万?とか2000万?とか推測される層なわけで、

その2時間ってどれくらいの価値があるでしょう。

 

単純に人件費のコストで考えてもものすごいイベントです。

当然上位層がスケジューリングして合わせていることもすごい。

 

 

豪華な祝賀会

夜は祝賀会。

参加費は7000円。ただの飲み会じゃないですね。金額的には正直新入社員には痛い額。

ご飯はめちゃめちゃ美味しかったですけど。

 

そこには部署関係なく近い世代の偉い方が参加されました。

中には会社の役員さんもいましたね。

 

もう会のほとんどが色んな人のスピーチです。

 

そこでのスピーチは、先述した途中退職の方の場合とは違って、どんなエピソードを切り口にしても、最後は

「これまで会社にいてくれて、この部署にいてくれてありがとうございます」

という感謝の言葉でした。未練とかそういうものが周りにもありません。

皆が功績を認めていて、ただただ節目を祝っていました。

 

祝ってる側が言うのもおかしいですけど、

あの瞬間は信じられないほど幸せだったろうと思います。

 

退職後再雇用になったらしい

後日談にはなりますが、

実は即再雇用になったようです。いなくなったらだいぶ戦力ダウンですから、残ってもらえるよう説得したんですかね。

 

聞くとこういうルートってどうしても賃金は下がっちゃうみたいなんですけど、

でもこれまでの功績を認められた感じがして、それはそれでまた意義に感じちゃうだろうなと思います。

 

会社員としてひとつの会社を勤め上げるという成功は今後も存在する

最近は次々と転職していったり、ビジネスの感覚を磨いてから起業等のキャリアパスが一つの価値観として一般的になってきています。

研究者のフリーランスとかもいる時代ですし、より「個の力」で生きる時代にシフトしていってるのは間違いないですよね。

僕も常々しんどい思いをして企業にしがみつくのか正解なのか思い悩みます。

 

ただ一方で、今回この上なく幸せそうな定年退職者の姿を見て、昔ながらの大企業に常に必要とされ続け、会社の今昔を知る古い大黒柱になるという価値観もまた、失われないものだと思いました。

 

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